逆流性食道炎の原因と症状 | 千代田区の苦痛の少ない内視鏡クリニック3選

原因
症状
発症しやすい方
診断方法
治療方法
苦痛なく内視鏡検査を受けるためのポイント17

中高年以降の発症率が高く、成人の約10〜20%が罹患していると報告されています。逆流性食道炎とは、食道に胃酸が逆流し、炎症を生じている状態です。短時間の逆流であれば、症状を引き起こすことはありません。このような状態は、問題視されていません。しかし、長時間の逆流であれば、食道に炎症を生じます。逆流性食道炎は、日常生活に支障が出ることもあります。気になる症状がありましたら、消化器内科を受診しましょう。

原因

下部食道括約筋は、胃の開閉を行っています。これは、食道に胃の内容物を逆流させない役割を果たしています。通常、食べたものが通り過ぎるときだけ、胃の入り口は開きます。しかし、暴飲暴食やベルト等のお腹周りの締め付け、加齢、脂質過多の食事等により、下部食道括約筋が緩くなってしまうことがあります。このような際は、胃から食道に逆流を起こしてしまいます。

症状

逆流性食道炎の症状には、

酸っぱいものが上がる
胸焼け
食後に胸・みぞおちの痛み
慢性的な咳
声のかすれ
喉の違和感等

があります。
これらの症状は、就寝時に現れます。胃液が喉の付近まで逆流するため起こります。

発症しやすい方

喫煙習慣のある方（喫煙習慣は、逆流しやすいことが分かっています。）
炭酸飲料やアルコール、脂質過多の食事を摂る機会が多い方（特に、脂質過多の食事を摂らないように、心がけましょう）
日常的に、早く食事をしたり、食べ過ぎてしまう方（暴飲暴食は、逆流しやすいと報告されています。）
食後すぐに就寝する習慣のある方（胃酸が最も多く分泌されやすいのは食後です。そのため、食後すぐに就寝すると逆流しやすいです。）
背骨が曲がってしまい前屈みの体型の方、長時間前屈みの体勢を保っている方（腹圧上昇や胃の圧迫を起こし、逆流しやすいです。）
衣服等で腹部を締め付けることが多い方、肥満体型の方（腹圧上昇を起こし、逆流しやすいです。）

診断方法

逆流性食道炎の疑いがある際には、胃カメラ検査を受けていただきます。胃カメラ検査に対して、痛みを伴う等のネガティブなイメージを持たれている方もいらっしゃると思います。
胃カメラ検査には、鼻から内視鏡を入れる方法と口から入れる方法があります。
経鼻内視鏡のほうが経口内視鏡よりも、検査による負担が少ないといわれています。経鼻内視鏡を行っている医療機関も増えているため、探してみましょう。