十二指腸潰瘍（空腹時に右上腹部が痛む）の原因と治療 | 千代田区の苦痛の少ない内視鏡クリニック3選

十二指腸潰瘍とは
十二指腸潰瘍の原因
十二指腸潰瘍の症状
十二指腸潰瘍の検査と診断
十二指腸潰瘍の治療
苦痛なく内視鏡検査を受けるためのポイント17

十二指腸潰瘍とは

腸壁が慢性的な炎症を生じます。この炎症により、傷ついている状態です。えぐれていると表現されることもあります。非ステロイド性消炎鎮痛剤の服用やピロリ菌の感染による長期間の炎症が原因といわれています。症状は、お腹が空いているときの痛みや貧血、タール便等です。また、穴が開いてしまうケースもあります。これは、十二指腸潰瘍が進行した場合です。ピロリ菌の感染をきっかけとして、十二指腸潰瘍を発症した場合には、除菌治療を受けることで症状の改善を期待できます。ピロリ菌の感染率は、年齢と共に比例していると報告されています。気になる症状がありましたら、消化器内科を受診しましょう。

十二指腸潰瘍の原因

ピロリ菌の感染

ピロリ菌は胃の中でも生きていられる細菌です。幼少期による感染が多いと報告されています。ピロリ菌が十二指腸に感染した場合には、長期的に炎症が持続されます。そして、十二指腸潰瘍を発症します。

ピロリ菌について

非ステロイド性消炎鎮痛剤

非ステロイド性消炎鎮痛剤を服用した際に、腹痛等の症状が現れましたら、一旦服用を止めましょう。速やかに、消化器内科を受診されることを推奨しています。

十二指腸潰瘍の症状

腹痛

右上腹部に痛みが現れやすいです。腹部の鈍痛や腹部の焼けるような痛み、腹部のうずくような痛みを生じます。空腹状態もしくは夜中に痛みが増す特徴があります。

消化管の出血

潰瘍が進行した場合には、貧血や下血、血便等が現れやすくなります。

穿孔

潰瘍が進行した場合には、十二指腸潰瘍の壁に穿孔を起こすことがあります。このような際には、早めに治療を受けていただく必要があります。

上記以外の症状

胃腸症状が現れることがあります。胸焼けや吐き気、げっぷ、食欲不振等を生じます。

十二指腸潰瘍の検査と診断

ピロリ菌の感染検査と胃カメラ検査を受けていただいて、適切な診断を行います。

胃カメラ検査

胃カメラ検査では、食道や胃、十二指腸の炎症や潰瘍の進行具合、周りの組織の状態、傷の深さ等を確認できます。また、ピロリ菌の感染の有無や他の疾患との鑑別も行えます。さらに、特定の組織を採り、生検に出すこともできます。なお、出血時には内視鏡を用いて、止血処置を行います。

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ピロリ菌の検査

ピロリ菌の検査には、胃カメラ検査以外にも、血液抗体検査や尿中抗体検査、尿素呼気検査、便中抗原検査等があります。

十二指腸潰瘍の治療

薬物療法

胃酸分泌を抑制する薬剤を6週間服用していただきます。これにより、8割以上の方が改善を期待できます。
ただし、十二指腸潰瘍は再発しやすいといわれています。
ピロリ菌に感染している場合には、除菌治療を受けることにより、再発する確率を低下させます。胃酸分泌を抑制する薬剤と2種類の抗生物質を1週間服用していただきます。薬剤の服用を続けたり、定期的に検査を受けられることを推奨しています。