虚血性腸炎の症状と治療 | 千代田区の苦痛の少ない内視鏡クリニック3選

虚血性腸炎とは
虚血性腸炎の症状
虚血性腸炎と似ている症状がある疾患
虚血性腸炎の原因
虚血性腸炎の検査方法
虚血性腸炎の治療方法
苦痛なく内視鏡検査を受けるためのポイント17

虚血性腸炎とは

大腸粘膜に、炎症や潰瘍等を生じている状態です。これは、一時的に、大腸の血管が詰まることにより起こります。主な症状は、腹痛や下痢、血便等です。また、左側の下行結腸付近の血流が悪くなります。

虚血性腸炎の症状

主な症状は下記の通りです。

腹痛
下痢
血便

腸閉塞を起こした場合は、お腹が張るような感じがあったり、嘔吐や腸管壊死を生じます

虚血性腸炎と似ている症状がある疾患

腹痛や下痢、血便等が虚血性腸炎の主な症状です。これらの症状は、他の疾患でも出現する可能性があります。
虚血性腸炎と似ている症状がある疾患は、下記の通りです。

大腸がん

大腸がんの主な症状は、腹痛や下痢、血便等です。これは、虚血性腸炎の症状と同じです。
そのため、虚血性腸炎と大腸がんを症状のみで鑑別することはできません。大腸カメラ検査を用いて、鑑別を行います。

大腸がんについて

クローン病

クローン病とは、消化管の中で炎症や潰瘍が生じている状態です。虚血性腸炎と同様に、クローン病でも腹痛や下痢、血便等の症状が現れます。

クローン病について

潰瘍性大腸炎

潰瘍性大腸炎とは、大腸の粘膜で炎症を生じ、びらんや潰瘍を起こしている状態です。
虚血性腸炎と同様に、潰瘍性大腸炎でも腹痛や下痢、血便等の症状が現れます。
さらに、両疾患とも大腸の粘膜に炎症を生じる特徴があります。異なる点は、潰瘍性大腸炎のほうが虚血性腸炎よりも症状が長引く傾向があります。

潰瘍性大腸炎について

大腸憩室炎

大腸憩室炎とは、大腸の壁にくぼみができ、そこから感染を起こしている状態です。
虚血性腸炎と同様に、大腸憩室炎でも腹痛や下痢、血便等の症状が現れます。
そのため、虚血性腸炎と大腸憩室炎を症状のみで鑑別することはできません。大腸カメラ検査を用いて、鑑別を行います。

虚血性腸炎の原因

大腸の血管が詰まったり、血流が悪くなることにより、発症するといわれています。
また、腸管内圧が上昇することも発症に関係しています。さらに、脂質過多の食事や運動不足等の生活習慣の乱れが発症につながっています。

虚血性腸炎の検査方法

基本的に、血液検査や腹部エコー検査を実施します。ただし、腸に内視鏡を入れられないケースもあります。これは、虚血性腸炎に罹っている場合です。
ただし、大腸カメラ検査はより細かい部分まで観察できるため、必要に応じて検査を検討していきます。

診断する上でのポイント

診断を行う際には、症状の出現状況を確認します。
虚血性腸炎の場合は、突然腹痛の後に症状が現れたり、通常の便が出てから血便が出る等の特徴的な症状がみられます。
そのため、大腸カメラ検査を受けていただきます。この検査で区域性の病変が見つかると、確定診断されます。
区域性の病変とは、粘膜が赤い、浮腫、びらん、潰瘍等を生じます。ただし、その病変の奥や前辺りは正常な状態を指します。